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ナマケモノの省エネ生活 [ナマケモノ]


【2011年05月20日】ニュース写真はドイツ中部の動物園で暮らすナマケモノであるが、野生のナマケモノは、中南米の熱帯雨林に生息しているらしい。

その動作がゆっくりとしているので「怠け者」と呼ばれるのだ。
英語名の Sloth も怠惰、ものぐさと言う意味である。
別に怠けているわけではない。動きがスローなだけである。
地上での動作は遅いが、泳ぎは上手である。

体長は約60センチ位。
四肢は長く、前肢のほうが後肢より長く発達している。
長いかぎ爪を持ち、これを木の枝に引っ掛けてぶら下がっている。

中央アメリカや南アメリカの熱帯林に生息しており、生涯のほとんどを樹にぶら下がって過ごすらしい。
食事や睡眠、交尾、出産まで樹にぶら下がったまま行うのである。
究極の省エネ生活をしているのがナマケモノなのだ。

地上は天敵などの危険が大きいから樹上で暮らすのだろう。
スローライフのナマケモノは機敏に動くことができないので、猛禽類のワシ(鷲)に発見されたら最後で、簡単に捕食されてしまう。

しかし常に速く動くものは天敵に発見され易いが、ナマケモノのように密林(熱帯雨林)の樹にぶら下がったままほとんど動かないとか、ゆっくりとしか動かないものを見つけるのは非常に難しいのである。

日中は頭を前脚の間に入れ、枝に張り付くようにして丸くなって眠るため、遠目には樹の一部の様に見えるのである。これは擬態と呼ばれる。

たとえワシ(鷲)でも、密林に棲むナマケモノは簡単には見つからないのだ。
だからこそ、動きがスローなナマケモノでも絶滅していないのだろう。

ナマケモノの主食は木の新芽や木の葉、木の実などの植物性である。
週に1回程度、安全な時間帯に樹上から降りて地上で排尿、排便を行うのだ。

フタユビナマケモノ科 は 指が2本であり、鋭いかぎ爪を使い木の葉や木の実を食べる。
地上には滅多に下りない。
ミユビナマケモノ科 は 指が3本であり、長く太いかぎ爪を持ち、セクロピアの木の葉などを食べる。

和名 ナマケモノ
英名 Sloth

ナマケモノ亜目
・フタユビナマケモノ科
・ミユビナマケモノ科 

現存するナマケモノはフタユビナマケモノ科とミユビナマケモノ科
の2科に分類され、5種がいるとされる。


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