早春の花畑を歩くキツネ、独フランクフルト [狐 キツネ]
【2011年3月5日】写真は独フランクフルトのパルメンガルテン公園で、クロッカスの花畑を歩くキツネ。
このキツネが園内でハクチョウやカモを追いかけることがあると言う。たぶん遊び半分でやるのでしょう。
クロッカスはアヤメ科の多年草で早春に花が咲く。花色は紫色や青色、黄色、白色などと多彩です。
地中海沿岸や小アジア地方が原産で、およそ80種があります。
このキツネは早春に咲くクロッカスの花の香りに誘われてやってきたのでしょうか。
寒い冬将軍が去って、ようやく暖かい春がめぐってきたのだから、キツネも嬉しくて仕方がないのです。
クロッカスの花畑を散歩したり走り回ったりして、はしゃいでいるのだろう。
キツネ(狐)は、イヌ科の哺乳類(食肉類)ですが、「fox」は北半球に広く生息しているアカギツネ(赤狐)のことを指す。
アカギツネ(赤狐)の棲息域は、地上性の食肉目の中では最大で、北アメリカからユーラシア、さらに北アフリカの一部にまで及ぶ。
そのため、アカギツネ(赤狐)には数多くの亜種が存在すると言う。
日本では、北海道にキタキツネ、列島の北海道以外の地域にホンドギツネというアカギツネの亜種が棲息する。
その素早さもあり、アカギツネ(赤狐)は「猫のようなイヌ科」の動物と形容されるのです。
イヌ科には珍しく、キツネ(狐)は群れず、小さな家族単位で生活し、特にネズミなどの齧歯類を捕まえて食べる。
イヌ科に属する動物なのですが、群れではなく単独で狩りをするなど、習性においては、イヌよりむしろネコ(猫)に近いとされる。
キツネの体格は、オオカミ・ジャッカル・犬など、イヌ科の他の種(メンバー)よりも小型のようです。
秋と冬には、より厚い毛皮である「冬毛」を生やし、寒冷な環境に対応するらしい。
食性は肉食に近い雑食で「齧歯類(ネズミ)、ウサギ(兎)、その他小動物や鳥類、昆虫類、果実、木の実」などを食べる。
稲作には、穀物を食べるネズミや田の土手に穴を開けて水を抜くハタネズミが与える被害がつきまとう。
稲作が始まってから江戸時代までの間に、日本人は「キツネがネズミの天敵である事や、キツネの尿のついた石にネズミに対する忌避効果がある事」に気付いた。
さらに田の付近に祠を設置して、キツネを油揚げ等で餌付けすることで、忌避効果を持続させることを経験から学んで、狐神や稲荷神(稲荷大明神)の信仰と共にキツネを大切にする文化を育んだと言う。
古来よりキツネ(狐)は日本人にとって神聖視されてきた。神道上の稲荷神社ではキツネ(狐)が神使となっている。
稲荷神(稲荷大明神)を祀る神社を稲荷神社(いなりじんじゃ)と呼ぶが、
京都市伏見区にある伏見稲荷大社が日本各所にある神道上の稲荷神社の総本社となっている。
「神使の白い狐」がシンボルとなっている神社として、広く知られているらしい。
キツネが人を騙す、化ける妖怪の一種であるという概念は、仏教と共に伝来したもので、中国の九尾狐の伝説に影響されたものだと言う。
野生下のキツネは10年程度の寿命とされるが、ほとんどの場合、狩猟、事故や病気によって2、3年しか生きられないようです。
【動画】仲良しな野生のキツネと犬 (1分13秒)
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